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原田曜平マーケティングアナリスト・信州大学特任教授

1977年、東京都生まれ。マーケティングアナリスト。慶大商学部卒業後、博報堂入社。博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーなどを経て、独立。2003年度JAAA広告賞・新人部門賞受賞。「マイルドヤンキー」「さとり世代」「女子力男子」など若者消費を象徴するキーワードを広めた若者研究の第一人者。「若者わからん!」「Z世代」など著書多数。20年12月から信州大特任教授。

ロンブー淳が明かす「山本太郎に口説かれたこともある」

公開日: 更新日:

 芸人の闇営業問題を巡っては、相方の田村亮が当事者になってしまったロンドンブーツ1号2号の田村淳さん(45)。亮が捨て身の覚悟で開いた記者会見の舞台裏はどうだったのか。また、先の参院選では同世代で親交の深い「れいわ新選組」の山本太郎が大躍進。「実は口説かれていた」と仰天エピソードを明かしてくれた。

  ◇  ◇  ◇

原田 相方の(田村)亮さんの会見は、どうご覧になっていましたか? 直前まで知らなかったんですよね。

 ずっと連絡を取り続けていたのに、会見前日に突然、連絡が取れなくなったんですよ。チーフマネジャーに電話して、「亮と連絡が取れなくなった。落ち込んでいるかもしれないから様子を見に行ってくれ」とお願いしたんです。翌日、そのマネジャーが亮の家に向かってる途中で、2人が独自で会見することが判明。そこで、僕は岡本さん(社長)とマネジャーに「こんなことになってますよ」と連絡しました。

原田 亮さんとは直接話せたんですか?

 会見直前に話しました。本当は相談してほしかったですね。「会見をやりたい」「正直に話したい」ということは前々から聞いていたので、それは応援するけど相談だけはしてほしかった。

原田 巻き込んだら悪いと思ったんでしょうね。

 恐らく。「これ以上、迷惑かけたくない」からこそ2人だけでやったんだと思います。これで僕や蛍原さんに相談してたら、僕らが吉本から何か言われるかもしれないと心配したんだと思います。でも、事前に会見のことを知っていたら、僕はもっと別の方法を考えたかもしれません……。

原田 亮さんは吉本に戻る方向なんですか?

 あの2人は一度、“切腹”を覚悟したんですよ。会見で自分たちの思いは伝えられたけど、その後、吉本が「契約解除ではなく、謹慎に戻す」という対応になった。一度、腹を切れと言われたのに、その理由も明確でないまま急に「戻ってほしい」と言われても、感情が追い付かず戻る気持ちにはなりにくいですよね。

原田 吉本が理由をきちんと説明できて、亮さんも納得すればということでしょうか。

 心の問題なんだと思います。吉本も亮に連絡しているようですが、亮が連絡を拒んでいるようです。社員さんが亮にLINEを送っても、返信来ないようなので。社員さんから「亮とセッティングしてくれないか」と頼まれるので、僕は極力、間に入るつもりです。



原田 今回は宮迫さんと亮さんの会見で世論がガラッと変わり、それで吉本が動きましたね。

 僕は、謹慎に戻した理由が「世論で動いた」でもいいと思うんですよ。でも、それを吉本が認めるかどうか。そのあたりがお互いの不信感になっている。とにかく僕ができることはやろうとは思っています。

原田 話題は変わりますが、先日の参院選です。淳さんはかねがね「政治には興味があるけれど、政治家になろうとは思っていない」とおっしゃってますけど。

 政治は自分の生活に直結していることなのに、政治について芸人やタレントが言うと変な空気になる。「これってタブーなの?」と実感したときに、それを壊したいと思って興味が湧いたんです。

原田 淳さんが出馬する話、よくネットで出ますもんね。

 異業種交流会などで政治家と会うと、どんな思いでどんな政策を持っているのか聞くのが好きなんです。そういう話が出回ると「出馬するんじゃないか」「口説かれているんじゃないか」と疑われますけど、僕自身が政治家になろうとは思わないですね。

原田 今回の参院選は、淳さんが仲良しの山本太郎さんが代表を務める「れいわ新選組」の躍進がすごかった。

 太郎のことはずっと注目していて、主義主張を持って立ち上がっていったことを純粋にすごいと思っていました。

原田 選挙戦略も斬新だったし、スピーチも本当にうまくなっていました。

 参院選が終わってからですが、重度の障害を持った人が議員になった場合、バリアフリー化も国会から動き始めるんだと知り、なるほどと思いましたね。あと、選挙後もずっと注目を浴び続けているのもすごい。選挙に受かって万歳した後に、人が変わったように何も発信しなくなるセンセイもいるじゃないですか。でも、本来は受かった後が大切。「れいわ」は受かった議員さんの考え方や、今後、何ができるかなどを可視化しようとしているところを特に評価したい。ネットやSNSを使って発信し続けていますから。

原田 次、山本さんは衆院選に出るでしょうし、楽しみですね。

 これまでは太郎一人で奮起していると思っていたのでゲリラ戦のようでしたが、人数が増えて束になれば発言力を持つ政党になっていくと思います。

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