公取委推進「芸能界大改革」にジャニーズも吉本も戦々恐々
「今まで日本の芸能界は『タレントは商品』と考えており、商品だからこそ投資するし、勝手な移籍や独立は許さないという考えが主流でした。それでジャニーズや吉本興業のように、業界を独占し移籍や独立を抑止するようになっていました。しかしそうした考えを推し進めると、必然的に搾取や過重労働、人権侵害が起こります。そうした意味では一歩前進と言えます」
公取委をめぐっては、元SMAPの3人が民放テレビ局に出演しないようジャニーズ事務所が圧力をかけたことが独禁法違反の恐れがあるとして、同事務所を「注意」したと報じられた。一方で星野氏はこう語る。
「今回の件で、朝日新聞は『フリーランスと企業との契約を規制する新法の制定』についても触れていますが、関連して、アメリカ芸能界の“タレント・エージェンシー法”も参考にしておく必要があるでしょう」
■背景に世界を席巻する韓流コンテンツ
同法は1978年にハリウッドのあるカリフォルニア州で施行されたもので、日本の芸能事務所にあたるエージェンシーを規制する法律。