田原俊彦が干された真相…「BIG発言」だけではなかった
かつてルポライターの竹中労は「ジャニーズ、英語で書けばJohnny’sである。Johnnyは人名で、’sは<所有>を意味する」と述べたことがある。
ジャニーズ事務所の芸能界支配の原型にあるのが創業者のジャニー喜多川による「少年の所有」だ。男性アイドル市場におけるジャニーズ事務所のシェアが独占といってもよいほどに高いのは、少年に対するジャニーの所有欲の強さを表している。
ジャニーズを辞めたタレントには過酷な運命が待ち受けている。有名なのが田原俊彦のケースだ。
1994年2月17日、田原は長女の出産報告会見を行い、会見の最後、「何事も隠密にやりたかったんだけど、僕ぐらいBIGになっちゃうと、そうはいきませんてのがね、よく分かりました」と締めくくった。これに対し、マスコミは「思い上がるな!」という非難の大合唱を浴びせた。
80年代を代表するアイドルとして活躍した田原だったが、「BIG発言」の頃には、人気に陰りが見えていた。さらに発言が猛烈に叩かれたために田原のイメージは極端に悪化。田原の芸能活動は長期間にわたり低迷した。