「いだてん」で懲りず? 吉沢亮主演のNHK大河もなぜ近代史
NHKが9日、2021年の大河ドラマを発表した。タイトルは「青天を衝け」で、主演はまだ25歳の吉沢亮だ。
吉沢といえば、現在放送中のNHK朝ドラ「なつぞら」に、主人公なつ(広瀬すず)の幼なじみ山田天陽役で出演。3日の放送で天陽が死去してからは、“天陽ロス”に陥るファンが続出する人気ぶりだ。
そんな吉沢が「青天を衝け」で演じるのが、「日本資本主義の父」と呼ばれ、2024年上半期から一万円札の肖像になる実業家の渋沢栄一(1840~1931)。幕末から明治の激動の時代が描かれる。
“天陽ロス”の吉沢ファンには朗報だろうが、ネット上には〈戦国時代ならまだしもストーリーが厳しそう〉〈晩年の渋沢さんまで彼がやるのかな〉なんて不安視する向きや、〈NHKには全く学習能力がない〉といった辛口コメントも。
それもそのはずで、現在の大河「いだてん」は8月25日の放送で大河史上最低の視聴率5.0%を記録と、大コケしているからだ。
「局内からも『近代史? またコケるよ』といった声が聞こえてきます。2020年に向け、わざわざオリンピックを題材にした『いだてん』が不評なのも、大河では珍しい近代史を描き、主人公が金栗四三、田畑政治と視聴者に馴染みの薄い人物を扱ったからともっぱらです。『青天を衝け』のスタッフもそれは分かっていて、『戦国(時代)の方が当たるかも』なんて本音を漏らしていました。同じ道をたどりそうな嫌な予感がしますね」(NHK関係者)