改革は吉と出るか…NHK朝ドラ「週5日」これだけの懸念材料
広瀬すず(21)主演のNHK朝ドラ「なつぞら」は平均視聴率20%超えで依然好調をキープしている。その朝ドラは来春放送の「エール」(窪田正孝主演)から現在の週6日(月~土曜)から週5日(月~金曜)になることが明らかになった。そのため、「なつぞら」の156話に対して、「エール」は130話になる見通しだ。
「2013年の女性記者の過労死が発端で、NHKでは近年、働き方改革が進んでいます。朝ドラや大河の制作現場ではスタジオ収録を原則午後9時までに終えることを徹底。大河ドラマは19年の『西郷どん』から全話の放送回数を減らしています。朝ドラもその流れを受けたのでしょう。土曜日の朝ドラの視聴率は平日に比べて低いですしね」(テレビ局関係者)
働き方改革や視聴者のニーズを判断しての変更のようだが、テレビ解説者の木村隆志氏は「週6回の視聴習慣がある人にとっては残念で迷惑な話です」と語り、こう続ける。
「帯番組で一番大切なことは接触回数による愛着です。2日間空くと、仕事と同じで月曜日の入りが難しい。盛り上がっていたテンションも維持できない。視聴者の朝ドラに対する愛情は減り、視聴率も下がるかもしれません。また、脚本家やプロデューサーへの影響もある。月曜日にタネをまいて、土曜日に感動させる流れがあったのですが、リズムが変わって、クオリティーが悪くなる恐れもあります」