嵐が会見で語らなかった密着ドキュメンタリーの世界戦略
ところが、これまでに嵐の密着ドキュメンタリーを放送してきた実績を持つのは、実はNHKなのである。
■国内はNHKオンデマンド、海外はNetflix
2010年から13年まで「嵐の明日に架ける旅」を、さらに14年には「嵐 LIVE&DOCUMENT~15年目の告白~」と、実に5年連続で密着ドキュメンタリーを放送。16年に相葉、17年には二宮和也(36)、そして昨年と今年は櫻井が、紅白歌合戦の白組司会を務めている。この実績からも、NHKと嵐の関係性の濃さが推測される。
NHKをめぐっては今年5月、改正放送法が成立。放送コンテンツのネット同時配信が解禁される。早ければ年末にも全番組のネット同時配信が可能になるともいわれている。
さらに気になる点がある。NHKは、経営計画で海外への発信強化を掲げており、16年のドラマ「東京裁判」(全4回)を、Netflixでストリーミング配信。放送法に抵触しないよう、Netflixが共同制作したカナダの会社に出資することで配信権を取得するという、複雑な提携スキームを用いてまでだ。