元陸自・ラファエルが語る「時給日本一のYouTuber」仕事術
ラファエルになってメリットとデメリットは?
好きなことをして、ノリで億り人(億万長者)になれると思われがちなYouTuberだが、“バズった”内容は?
「有名YouTuberとコラボしたり、チャレンジものですね」
なぜYouTubeに勝機を確信したのか。
「俺の方が面白いと思ったからです。そこでなぜ他の番組が面白くないのかを徹底分析しました」
自身のチャンネルの特徴は?
「視聴者の年齢層が高い、男性が多い、再生時間が長いのが特徴です。YouTubeはチャンネル登録者数や再生回数で評価しますが、実際にお金になるのは『再生時間』なんです。僕の体感だと、視聴者の8割は小中学生。でも僕は、残り2割の“大人層”を獲得しようと考えました。『チャンネル登録』は“いいね”が押せて、コメントが書けるというだけで、子供は優位性を感じるけど、大人はメリットを感じないから、見ていても登録しない。『再生回数』も女性の胸の谷間が映れば瞬間的に稼げるけど、さほどお金にはならないんです。僕の場合は『再生時間』に注力しているから、登録者数だと100位以下、でも収入では、トップ3ぐらい。だから時給日本一と言っているんです」
PR案件をすべて受けるのも珍しい。
「広告に魂を売ったみたいに言われるのが怖くてやらない人が多いんです。でも、アイドルの売り方と同じで、清純派でいくとファンが“ガチ恋勢”だけで苦しくなるけど、先に“企業提供です”と正面から言ったり、商品をちょっとディスるとか、『案件仮面です』って自虐的に言ったり、キャラとトークと企画で回避できるんです。僕の目的は“お金”ですから、できるものはとにかくやります」
ラファエルになってメリットとデメリットは?
「グレーな人が近づきやすい業種ですが、僕の場合は経済界のトップの人たちに会えるようになりました。僕の仕事姿を知っていて、声をかけてくれるし、話すだけでも勉強になりますね。女性関係はラファエルだと知って会うとやっぱりカネ持っちゃってるんで、疑心暗鬼になります」
“億り人”になる仕事術とは?
「人より努力する、すぐ行動、管理好き。僕の一年は起きてる時間が長いから13カ月。睡眠時間を削るだけで努力する時間が長くなるし、さらに人より努力もすれば、いいことばっかりです。YouTuberってかなりトップの人でも日々思いつきで動画を配信していたり、雑な人が結構多いんですけど、僕は目標を決めて、そこから逆算して今何をすべきか徹底して管理します。誰でも努力でできるんで、まず絵に描いてみるところからはじめるといいと思います」 (聞き手=岩渕景子)
(聞き手=岩渕景子/日刊ゲンダイ)
▽大阪府生まれ。定時制高校を卒業後、パチンコ店に勤務、自衛隊や営業職を経て2015年からYouTuberを始め、「時給日本一」を豪語するカリスマに。チャンネル登録者数は140万人超、再生回数は3億回に近い。