「悪魔の弁護人」要潤&ベッキーは福山&柴咲になれるか?
確かにネット上では、〈これまでの弁護士ドラマとは一線を画している〉〈自分のこれまでの知識と感情が揺さぶられる〉などと、好意的に受け止める意見が多い。テレビコラムニストの亀井徳明氏も「単純に面白いし、引き込まれる」と評価しつつ、こう続ける。
「原作の世界観とは別に、見せ場である“弁護士=要潤”と“検事=津田寛治”の対決の描き方は、実にテレビ的ですね。それ以上に、ネット上ではあまり評判の良くないベッキーが、実は“効いて”いるようにも思えます。要潤とベッキーの関係性は、かつての人気連ドラ『トリック』の阿部寛と仲間由紀恵、『ガリレオ』の福山雅治と柴咲コウのコンビを思い出させるようで、どこか懐かしい。そして劇伴音楽の入れ方がベタすぎて、どこか昭和的なものを感じます。ドラマとしては、そこを狙っているわけではないとは思いますけど」
28日は“第2章・介護士殺人事件”の完結編。深夜ドラマというと、若年層狙いと見られがちだが、意外と“年末でも普通の土曜”を送るヤングシルバーがターゲットなのかもしれない。果たして阿部&仲間、福山&柴咲コンビに迫れるか。