キムタク主演のドラマ 視聴率と「演じる職業」の相関関係
木村拓哉(47)にとって、23職種目というシェフ役を演じているTBS系「グランメゾン東京」(日曜午後9時)。5話までの平均視聴率12・7%と、キムタクのドラマとしては低調だが、実は演じる職種と視聴率にはある“法則”があるのだ。
20代のキムタク主演でとくに視聴率が高かったのは、「ビューティフルライフ」「ラブジェネレーション」「ロングバケーション」で、役どころは美容師、広告代理店営業マン、ピアノ教師だった。アラサーから30代では「HERO」で検察官、「GOOD LUCK!!」でパイロットを演じて人気となった。
40代になるとさしもの視聴率男もピークを過ぎたが、再び「HERO(第2シリーズ)」の検察官役で20%の大台に乗せた。
「憧れのカッコイイ仕事を型破りなキャラで演じるというのが、ヒットのカギになっているんです。そして、それぞれの職種には時代背景があって、広告マンのときはITバブル、車いすの女性と恋をするカリスマ美容師のときはバリアフリーの広がり、全日空が呼称をANAに変更したタイミングでパイロット、政治家の汚職辞任が続くと検察官という具合に、話題を巧みに取り入れて注目させる演出をしています」(テレビ番組構成作家)