いまや麻布十番の“観光大使” 派手なオジサンDJ KOOの憂鬱
「派手な服を着て面白いことを言うテンション高いサングラスのオジサン」――。これがDJ KOOに対する2000年以降に生まれた若者たちの率直な印象らしい。小室サウンド全盛期だった90年代を知らないのだから、TRFも知るわけがない。つまり今の若者たちの間では、DJ KOOはミュージシャンとしてではなく、バラエティータレントとして大人気だという。
その人気の秘訣にもなっている服装とは裏腹な飾らない人柄について、DJ KOOがこよなく愛する港区麻布十番に住む女性が語ってくれた。
「KOOさんは麻布十番住民なら誰とでも気さくに挨拶してくれ、テレビや雑誌でも事あるごとに麻布十番を紹介してくれてます。自身も20年以上も住んでいて、観光大使的な感覚なのでしょう。ただ行きつけのドーナツ屋やそば屋も紹介してしまったせいで、知り合いのお店が人気になったのはいいけど落ち着ける店もなくなってしまった、と苦笑いしてましたね。だから今、KOOさんの行きつけになっているのは、麻布十番商店街の外れにあるファミレスのジョナサン。いつもの派手な服装で頻繁に通ってるみたいですよ(笑い)」
あの服装でファミレスにいたら、さぞ目立つだろう。ジョナサンも人気店となり、DJ KOOがまた別の居場所探しをする羽目になる日も遠くないだろう。