二階堂ふみから男の影が消えた! NHK「エール」への本気度
昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う数々の名曲を生み出した作曲家・古関裕而とその妻の波瀾万丈の生涯を描いたNHK朝ドラ「エール」が3月30日からスタートする。主人公の古山裕一を窪田正孝(31)、その妻の関内音を二階堂ふみ(25)が演じる。
昨年6月の制作発表の直後には「二階堂は朝が似合う女優じゃない」といった声も一部で上がった。たしかに、これまでの二階堂は陰のある役柄が多かったが、もしかしたらそんなイメージが変わるかもしれない。
凝り性の二階堂は、関内音が生まれ育った大正から昭和初期の時代考証の資料をじっくりと読み込み、古関裕而の長男にも実際に会って役柄のイメージを膨らませている。古関の長男が、二階堂に進言したのは「口数が少なくておとなしい父と激しい性格の母」だったそうだ。二階堂はこの長男から得た「音」の人間像を頭に叩き込み、「こういう場合、彼女だったらこんなリアクションをするだろう」とイメージしながら演技の深みを楽しんでいるという。
「音役が二階堂に決まって案外難航したのが、3姉妹(姉と妹)の配役でした。二階堂さんが存在感のある女優ですから、それに負けない自己主張ができる女優が求められました。結局、姉で長女は元SKE48の松井玲奈さん、妹で三女は映画『ラストレター』に出演し、現在売り出し中の森七菜さんが選ばれました。3人とも芝居のクオリティーが高くてディレクターも驚いていました」(ドラマ関係者)