吉田照美さん NYで個展を開きたい…前澤社長、出資して!
始めた翌年かな、池袋で個展を開いてみたらビギナーズラックで結構売れました。うれしくてそれ以来、個展はほぼ毎年続けてます。
絵はその人なりのテーマが大切ですよね。僕は中学時代にダリの「記憶の固執」の、時計がグニャ~ッと曲がってる絵を見て衝撃を受け、ああいう絵を描きたいと思っていたし、つげ義春の夢を描いた「ねじ式」みたいなマンガも描きたいと思い、始めたテーマが「不思議な夢」。
個展では画商さんが1号(ハガキ1枚サイズ)の値段を決めてくれました。その基準で10号ならいくらと決まる。そのやり方で売ってますから一応、プロの画家なんです。いっぱい売れるわけじゃないですけど、ラジオのリスナーさんですごく買ってくれる絵のファンがいます。
ニュースで油絵を描く人がいないから、最近は「ニュース油絵」というものを描いてます。政治とかいろいろな風刺画ですね。SNSにあげて作品は100点以上になった。ネットで話題になった時に週刊誌に取り上げられました。
画家は昔からパトロンがいないとやっていけないといわれるほど、本当にお金がかかりますね。前はアトリエ用にアパートを借りてましたけど、今は100号以上の大きい絵もあるので倉庫を借りて、自宅がアトリエ。