岡村隆史消えぬ炎上に違和感 本当に批判すべき対象は何か
その昔、一緒に仕事をした小倉智昭さんは「大バカ野郎!」とよく叫んでいた。元来、「バカ」という言葉は放送にはそぐわないとされていたが、事件報道の悪質な犯人にはそう言い放つし、夫のパンツを箸でつまんで洗濯機に入れた妻にも「こんな奥さんは許せん!」と主婦向け番組で怒っていたものだ。
これと女性問題とを一緒くたに論じられないことは承知しているが、これは見る側や聞く側の「共感」を得られるかの問題でもある。東国原英夫がいみじくも言っていたが、「コロナで大学を辞めたら高卒になる」「LGBTは生産性がない」と発言した国会議員ら、むしろ制裁を受けるならそちらの方だという意見に僕は共感を覚える。
共感される発言がある一方、批判にもまた共感される批判、健全な対象者への批判というものがあると思う。