「NHKってギャラ安いんですか?」の質問にお答えします!
おまけに大河ドラマなど大きな作品に出させてもらうと、それがらみの番組や舞台と、地方のイベントからも声をかけていただくこともあるので、むしろNHK出演は1粒で2度もおいしいということもあるのです。
そして、何よりセットをはじめ、すべての機器に、よい映像を作るためなら! と民放ではありえない制作費をかけているので、出演者側も思わず力が入るというものです。
クルクルクル~カラ~ン、えーっ、いきなり俺の人生ルーレットが回転したけど……えーっ!? 何ですかあ!? あ、あの横が100メートルもありそうな青い布が空に向かって伸びているのは??? そーか、クロマキー用のブルーバックの布だ(映像編集の際に使うブルーやグリーンの布。後ろをブルーやグリーンにしておくと背景を自由にはめ込める)!? て、ことはキョロキョロ……わっ!!俺の隣にモックン(本木雅弘)がいるよ~、わっ、左には舘ひろしさんが……わ、わ、わ~、そして俺の目の前にはあの石原軍団の「西部警察」で団長だったサングラスにショットガンの「自分は西部署の大門だ!!」の「自分」の渡哲也さんだー!! つまり、ここはNHKがかつてないスケールで文豪、司馬遼太郎さん原作「坂の上の雲」を3年がかりで作った現場……となると俺は大日本帝国の戦艦「三笠」の艦長、伊地知彦次郎で、つまりは渡さんは西部警察の大門じゃなくて、かの東郷平八郎なのだー!! 大俳優の方々に囲まれ浮足立ってしまいましたが、時代は2010年あたりです……。