渡哲也さんから2mの距離で「西部警察」のテーマを口ずさむ
NHKの超大作ドラマ「坂の上の雲」で、ロシアの巨大バルチック艦隊と戦う大日本帝国海軍の戦艦「三笠」の艦長・伊地知彦次郎という大役をおおせつかった俺は、そのロケ現場でまさに「本日天気晴朗なれども波高し」の心境だったのだ。
いや、芝居がどうのこうの、セリフがどうのこうの以前の大緊張感を超えたものです。だって右を見れば主役の秋山真之役の本木雅弘(ま、正直モックンはデビューが同じくらいだったので、緊張まではいかなかったかなあ……)、左を見れば参謀、島村速雄役の舘ひろしさん(ま、舘さんはそれ以前にもドラマでご一緒させていただいているので、緊張しなかったかなあ……)、そして、後ろを振り向けば、これまた参謀長、加藤友三郎役の草刈正雄さん(ま、草刈さんは撮影に入る前にホテルのプールなどで会話してたし、そんな緊張はなかったような……)、オイ、オーイ!! 大俳優の方々に囲まれておまえ、全然緊張してねーじゃねーか!! いや、右、左、後ろはさておき前、前ですよ大事なのは……そう、俺の前には立ってる姿を目にしただけでも、クラ~ッとその存在感の大きさに眩暈がしそうな連合艦隊司令長官のあの東郷平八郎を演じるあの、あの、あの渡哲也さんがいらしたのですから!!