小島よしお「NYの劇場で『そんなの関係ねぇ』を英語で」
小島よしおさん(芸人・39歳)
「そんなの関係ねぇ」「おっぱっぴー」のギャグでブレーク後、バラエティーで活躍するピン芸人・小島よしおさん。目標はニューヨークに19世紀からある劇場、アポロシアターに出ること。目指すは「アマチュアナイト」! そのために英語もレッスンしてきた。
きっかけは、ルームシェアしていたアメリカの友人と一緒に、14年にニューヨークにあるその友達の実家に2週間滞在させてもらい、初めてアポロシアターに行ったこと。
友達は小学校の英語の先生をしていて僕の2歳くらい上。「英語をマスターしたい!」と考えていた時期、外国人と一緒に住むことが一番上達するからと、知人の紹介で探して見つかったのがその方。だから、それまで付き合いはなかったんですよ。
「家賃はいらないので一緒に暮らして英語を教えてください」とお願いして、同居してもらいました。
もともと「そんなの関係ねぇ」というギャグでテレビに出られるようになった時、当時、ユーチューブで僕のネタがいろんな国で再生されたこともきっかけで人気が出たから、「このネタを英語にすれば外国でもウケるんじゃないか」と考えて英語を習おうと思ったんです。
■お客さん、どんな反応するかな?
友達の実家に泊めてもらったその時が初めてのニューヨークで、ブロードウェーのミュージカルなどもいろいろ見ました。スタンダップコメディーはお客さんも含めてエンターテインメントに対しての盛り上がりがすごいですね!
その時期で英語の日常会話はできていたから、セリフがゆっくりな演劇は辛うじてついていけたけど、スタンダップコメディーは早口で分からなかった(笑い)。
で、アポロシアターに行った日はいろんな人が出てる、スターへの登竜門的な「アマチュアナイト」というイベントの日でした。歌、マジックなど数分刻みで20~30組は出ていたかなぁ。
アマチュアなので、お客さんは舞台に出てるパフォーマーを知らない。その状態から出演者が盛り上げていくんです。日本人もダンサーとか3~4人出ていた気がしました。まさに多国籍です。
アポロシアターは、日本人アーティストもライブを行ってきた歴史のある劇場。ニューヨークで公演したことが話題になった渡辺直美ちゃんもアポロシアターの「アマチュアナイト」に出たんじゃないかなぁ。
「アマチュアナイト」は当日、アポロシアターに出たい人が並んで、オーディションみたいなものがあって出られるんだと思います。
盛り上がるのはダンスのスゴい技的なものを見せた時とか、歌ではすごく高い声で歌うとかした時。「おお!」と自然と拍手が湧き起こる感じ。
それを見て「僕もいつか出てみたいな」と思いました。出る時は「そんなの関係ねぇ」のネタをすべて英語にしてやりたい。お客さんがどういうリアクションになるのか見てみたい(笑い)。ポカーンとされるかも。
小学校の英語の先生とは2年くらいルームシェアしていたけど、僕が結婚して同居が終わってからは、筋肉が落ちるように英語力も落ちました(笑い)。だから、死ぬまでにアポロシアターに出られるように英語力をまた鍛えないといけない。今年40歳になるので、できれば40代のうちに出られれば……。