石原さとみ「アンサング」の“低音地味声”に垣間見える覚悟
「良い意味でも悪い意味でも注目を集めたことには変わりありませんが、今のところ話題性に乗っかって見ているだけの視聴者も多いはずです。勝負はここから。視聴率が右肩上がりとなるか、それとも下がってしまうかは、やはり石原の力量にかかっていると言えるでしょう」(芸能ライター・弘世一紀氏)
■地味で抑制した役柄に挑戦
石原といえば、18年に演じたドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系)では華道界の令嬢、19年は『Heaven?~ご苦楽レストラン~』はフレンチレストランのオーナーというセレブ役で、どちらも気が強く、男を引っ掻き回す個性の強いキャラを演じた。華やかさという観点で見れば、今回の石原演じる主人公の薬剤師・葵みどりは、白いユニフォーム姿に髪はお団子でまとめられた姿でかなり地味だ。台詞回しも前作までのようなキンキン響く高音でまくし立てる感じではなく、ベテラン薬剤師らしい声を低く抑えた落ち着いた雰囲気である。そんな石原の見た目に関しては、〈地味でつまらない〉〈髪型ばかりが気になる〉といった批判的な書き込みがある反面、〈相変わらず可愛い〉〈石原さとみの一生懸命な演技が好き〉と、好意的なコメントも多い。今のところ高評価と低評価が拮抗している感じだ。