「エール」音の妹と裕一の弟子が急接近…「露営の歌」秘話
2カ月半にも及ぶ長い中断もようやく終わり、9月14日から「エール」の本編が再開。当初予定の26週(130回)から、24週(120回)に短縮され、11月27日が最終回となる。
再開後最初の第14週では主人公・古山裕一(窪田正孝)に田ノ上五郎という青年が弟子入り。古山音(二階堂ふみ)の妹・関内梅(森七菜)と急接近する。五郎を演じるのは岡部大(31)。お笑い第七世代を引っ張る「ハナコ」のリーダーだ。同トリオは2018年のキングオブコント王者を獲得している。
この週まではまだ平穏な時代を背景としているが、翌第15週では日中戦争(1937年7月~)が開戦。日本全国民が軍国の嵐に飲み込まれていく中、古山裕一のモデル・古関裕而も例外ではなかった。今回は古関が37年秋に作曲した戦時歌謡「露営の歌」にスポットを当ててみたい。
日中戦争開戦後、新聞各社はこぞって戦争を鼓舞する詞を懸賞募集していた。「東京日日新聞」(現「毎日新聞」)が開戦まもなく、他紙に先駆けて公募。入選第1位が「進軍の歌」、第2位が「露営の歌」だった。