「エール」音の妹と裕一の弟子が急接近…「露営の歌」秘話
世に送り出されてみると、A面よりB面のほうが圧倒的な人気だった。リズムは行進曲調ながら、メロディーにはどこか哀愁が漂っていて、軍人たちや、送り出す家族の心を打ったのだった。発売わずか半年で、当時としては超大ヒットともいえる60万枚を売り上げた。
コロムビアもこのヒットに気を良くして、古関に「軍歌の覇王」というキャッチコピーをつけ、大々的に売り出していく。本人が望む望まないにかかわらず、戦争協力を余儀なくされていくのである。