注目の「美川憲一借金裁判」舞台裏…結審直前に和解で決着
裁判はお互いの手の内が気になるものだ。美川の事務所幹部の動きも慌ただしくなっていた。美川の事務所とは、先代の社長ファミリーとは付き合いはあったが、当時の美川の事務所とは面識もなかった。地裁前で初めて名刺交換だけはしたが、それ以上の交流もなかった。すでにO氏と私の仲が喧伝されていた中、スパイ行為みたいに見られるのも本意ではなかった。
注目の裁判は結審を直前に「和解」の形で決着した。弁護士同士が話し合い、両者合意での和解ゆえ詳細は明かされなかったが、O氏は貸した事実を認められたことで「よし」としていた。
取材は常にニュートラルな姿勢で臨むことの大切さを改めて学んだ裁判だった。