お笑いの“世代”って何だ? 若手「第7」芸人に「第3」の壁
ダウンタウン初の看板番組「4時ですよーだ」がスタートしたのは1987年、23歳の時だ。
「とはいえ、ダウンタウンしかり、ウッチャンナンチャンもそれから30年以上も、第一線で活躍し続けているわけです。第7世代にそこまで勢いがあるかというと……」(前出制作会社関係者)
「週刊朝日」(10月23日号)の表紙を飾ったEXITの兼近大樹(29)は同誌のインタビューで、第7世代というくくりに抵抗はないかと問われ、〈それで盛り上がるなら全然。もしこの先全員つぶれても、それはそれでおもしろい〉などと答えていた。そもそも、01年に開かれた第1回のM―1グランプリ(優勝は中川家)のエントリー数は、1603組。霜降り明星が優勝した18年は4640組と、ライバルの数は増え続けている。
「そのぶん取って代わられる可能性は十分ありますけど……」と、芸能ライターのエリザベス松本氏がこう続ける。
「第3世代は既存の笑いを壊したという破天荒さもあって、それと比べたら、第7世代は小粒感は否めません。ただ、いまのテレビで破天荒は受け入れられないし、第7世代の“ユルさ”は時代のニーズにも合っている。それに名前が挙がっている第7世代は、第3世代以上に激しい競争を勝ち抜いてきただけあって、実力は頭ひとつもふたつも抜けています。30年後もテレビで活躍し続けるかどうかは分かりませんが、ずっと生き残っていくとは思いますよ」
答えは20年後、30年後に出る。