清原果耶 難役を天性の才能でこなすポスト広瀬すずに浮上
雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)の取材で彼女に初めてインタビューしたのはデビューして間もない15年4月。その当時から「お話を聞いたり台本を読むだけで、映像のイメージが浮かぶ」と彼女が語るのを聞いて、“天性の女優”を感じた。
普段の清原果耶はいつも笑顔で、明るいキャラクター。昨年公開された映画「愛唄―約束のナクヒト―」のプロデューサーは「ジブリ映画のヒロインのようなピュアで元気で芯の強さを秘めた女の子」をイメージして清原を選んだという。
そのエピソードを資料で読んで彼女に話すと「初めて聞きましたが、私もジブリ映画が好きなので、うれしい」と笑顔で答えた。
ちなみに「ジョゼと虎と魚たち」の監督は、宮崎駿の「ルパン三世 カリオストロの城」に衝撃を受けアニメの世界を目指したといわれる細田守の「おおかみこどもの雨と雪」で助監督を務めたタムラコータローだ。
ジブリ映画のヒロインは意志の強さと心の美しさで支持されているが、同じように清原果耶も抜群の透明感と凜とした存在感が魅力的で、時代の救世主的なカリスマ性を持っている。
だからこそ、混沌とした世の中の今、彼女の演技に心引かれる人が多いのだと思う。
(つづく)