前田旺志郎が兄弟漫才から役者への転身を決めた是枝作品
準決勝まで勝ち上がれて、ありがたいことにメディアに取り上げていただいて、ネタ番組の「エンタの神様」に出られるようになりました。1回戦で脱落してたら普通に学校生活を送っていたと思います(笑い)。
僕は小1だったから、仕事をしている感覚もなく、いつも学校で友達と話題にしていた「エンタの神様」に出られ、ただうれしい気持ちだけでしたね。
■「芸能を続けるかどうか自分で決めなアカンのや」
そこからの流れで中学卒業のころまで芸能の仕事をさせてもらってきたので、「この仕事で稼いでいこう」とか、「これが自分が一番やりたい仕事だ」と考えずに、中3まできた感じなんです。周りはみんな学校生活が中心なのに、僕らは学校と芸能の仕事をやっていて、「これって仕事なんだろうか」みたいな感覚でした。
ドラマや映画に出演してお芝居するのを本当に仕事にするのかと。みんなと同じように高校に行き、大学まで進むのが普通なんじゃないのか? と少しずつ不安になってきたんです。