エイベックス業績悪化で4人に1人がクビ…40代社員の恨み節
「時期が悪すぎた。何とかしてあげたいが自分たちも年を越せるのかといった危機的状況だ。残念だが見て見ぬふりをするだけです」
レコード会社プロデューサーはこう言って肩を落とす。
大手レコード会社・エイベックスが揺れている。
同社は、グループ音楽事業の一部と間接部門に在籍する40歳以上の正社員443人を対象に、希望退職者100人を募っている。さらに、リストラだけでなく東京・南青山にある本社ビルも売却する方向で事態は進んでいる。
「カナダの不動産ファンドのベントール・グリーンオークが優先交渉権を得たといわれている。売却対象の本社ビルは、2017年12月に開業した地上18階建て。わずか3年で手放すことになりそうだ」(事情通)
メインバンクの指導の下でリストラ策を進めているエイベックス。新型コロナウイルスの影響でコンサート収益は激減。2020年4~9月期決算で32億円の純損失を計上したことが報じられている。
「確かにエイベックス・レーベルにはLDHのEXILEやジャニーズ事務所のSnow Manらが所属しているが、売り上げの大半を持っていかれてしまうため焼け石に水状態。他アーティストのCDの売り上げも少ない。かつては小室ファミリーや安室奈美恵、浜崎あゆみ、倖田來未ら人気アーティストを抱えブイブイ言わせてきたが、次世代の育成に失敗し、ネット全盛のなかエイベックスの商売が時代に合わなくなっていたことに気が付かなかった」(前出のプロデューサー)