相棒の視聴率を抜いた「七人の秘書」懲らしめ系はなぜ人気
恋愛もの、警察もの、医者ものに加えて、「懲らしめもの」というドラマの新しいジャンルができたようだ。秋クールのテレビ朝日系「七人の秘書」(木曜)も好調で、視聴率で「相棒」(テレ朝系)を追い越した。銀行頭取、大病院長、都知事、警察幹部らの忠実な秘書たちが、実は裏の顔を持っていて、司法の及ばない「上級国民」の特権で私腹を肥やし、弱者を踏みつけにしているワルたちを、卓抜なスキルと情報網を駆使して完膚なきまでに打ちのめす。
秘書たちを木村文乃、大島優子、菜々緒、広瀬アリス、シム・ウンギョン、室井滋らが華やかに、ときにコミカルに演じ、毎回お約束のフィットネスの水着シーン(室井はなし)も話題だ。
「仕掛人」「必殺仕事人」といった、悪人を闇で葬る復讐ドラマは昔から人気だが、最近の「懲らしめもの」はちょっと違う。明るくて楽しいのだ。
「半沢直樹」をはじめとして、「ハケンの品格」「リーガルV」「タリオ・復讐代行の2人」などがこのジャンルで、ラストの懲らしめでは、テレビ中継やSNS動画など大勢の目の前で悪事や醜態をさらされる。