著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

ダーティーなイメージを覆した長谷川博己「光秀」の大義は

公開日: 更新日:

一気に動き出すNHK大河「麒麟がくる」これからの見どころ

「明智光秀が大河の主役」と聞いた時は、正直、1年間やれるのかと思った。

 そもそも、道行く人に「明智光秀のイメージは?」と聞いたところで、「敵は本能寺にあり」「三日天下」「細川ガラシャの父」くらいしか出てこないのでは。

 ユダ、ブルータスと並ぶ“世界三大裏切り者”のひとりに挙げられる、歴史的「裏切り者」「反逆者」。そんなダーティー光秀を主役にしたところで、いったい誰が見るのか、と。

 そして、2020年1月。理由あって、当初の予定から2週間ほど遅れてスタートした初回放送を見て、その面白さに釘づけになった。

 特に長谷川博己演じる明智十兵衛光秀のさわやかな好青年ぶり。こんな人格者がなぜ死後400年以上経った今も「裏切り者」呼ばわりされているのか、俄然興味を持った。

 これまでにも戦国時代を扱った大河ドラマは数々あるが、今回の「麒麟がくる」は、一介の武士、明智光秀を主人公にし、光秀目線で描かれているところが新しい。それゆえ話も地味になりがちだったが、停滞気味だった物語もいよいよ佳境に入り、ここから一気に動き出す。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    元ソフトバンク「伊奈ゴジラ」の転落人生…淡路島で盗み84件総額472万円、通算5度目の逮捕

  3. 3

    大関・大の里すでに「師匠超え」の鋼メンタル!スキャンダル報道もどこ吹く風で3度目賜杯

  4. 4

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  5. 5

    テレ朝に“ナスD”超え「1億円横領」続々の過去…やりたい放題で解雇された社員のヤバい所業

  1. 6

    東洋大姫路・岡田監督が吐露「本当は履正社に再任用で残る予定で、母校に戻るつもりは…」

  2. 7

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  3. 8

    山下智久「正直不動産」映画化でひと儲け狙うNHKに「甘い」の声も…山P人気は下降気味

  4. 9

    レイズ看板選手「未成年への性的虐待容疑」で逮捕も…ドミニカは殺人も銃撃も「無罪放免」の実態

  5. 10

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在