吉住は恋する女性の日常を切り取って「THE W」で見事優勝
2017年に始まった「女芸人№1決定戦THE W」は、女性芸人限定のお笑いコンテストとして注目を集めてきた。初めの2大会ではゆりやんレトリィバァ、阿佐ヶ谷姉妹というすでに名の知られた芸人が優勝していたが、2019年にはほぼ無名だった3時のヒロインが女王の座に輝いた。
3時のヒロインはこの優勝をきっかけに一気に仕事を増やしていき、2020年はテレビで見ない日はないほどの人気ぶりとなった。彼女たちの活躍によって「『THE W』で勝てば売れる」ということが証明され、女性芸人たちはさらに奮起してこの大会に挑むようになった。
その結果、2020年大会は史上最高レベルの大激戦となった。優勝経験者のゆりやんレトリィバァ、準優勝の過去を持つはなしょー、若手の注目株であるぼる塾など、数多くの優勝候補がひしめく中で、優勝を果たしたのはピン芸人の吉住(31)だった。
彼女は、決勝で2本の1人コントを披露して、両方で高評価を得た。いずれも女性の恋愛を題材にしたものだった。
1本目のコントでは、野球の「女審判」を演じた。彼女は自分が女性なのに審判をしていることにコンプレックスを感じていた。交際中の男性との会話を通して、そんな彼女の恋愛模様が描かれた。