南正人さんに「このままでは店が潰れる」と言った
日本オリジナルのフォーク、ロックの道筋を切り開いたシンガー・ソングライター南正人さんが亡くなった。76歳。同年生まれの激烈な死に衝撃を受けた。「7日夜のライブ中、元夫(南正人)がドラムを叩いていた息子の腕の中で息絶えた」と書かれた南研子さんのフェイスブックを拝見した。「結婚43年間。家宅捜査6回。刑務所通い15回。離婚して7年」「名盤・回帰線の曲順をともに決めたのが良き思い出」。何とも南(ナミ)さんらしい。近くで親しく付き合った人は大変なことも多かったはずだが……反権力にして自由な人生を送ったナミさんに献杯!
1971年、バックに細野晴臣さんらを従えてデビューアルバム「回帰線」をリリース。日本の音楽シーンに大きな影響を与えたが、生涯を通してメジャーに背を向け、ギター片手に日本中でライブ演奏を行っていた。
1988年、八ケ岳の麓で野外フェス「いのちの祭り」を開催して成功に導いた。「No Nukes One Love」をテーマに掲げた。「いかにもナミさんらしいな」と思う。
1973年6月、JR西荻窪駅近くに「西荻窪ロフト」をオープン。ステージにピアノを置き、はやりのジムテックという大きなスピーカーを設置したが、PAや照明などは貧相なものだった。