日本中のトーク空間は「ロフトが導火線」と自負している
正月はいつだって高齢者を孤独に追い詰めるもの。書斎の窓から木の葉が舞い込んできた。自宅前の神社に善男善女が列をなしている。その隣の公園では女性が井戸端会議中。青空だが、寒気団のせいで凍てつくような寒さだ。新型コロナの感染・拡大は収まらず、1都3県を対象とした緊急事態宣言の発令が、どうやら時間の問題となっているようだ。2021年はどんな年になるのだろうか?
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ライブハウスといっても、ステージに立つのはミュージシャンばかりではない。ここ数年来、ライブ事業の中でも「トークライブ」の人気が、しっかりと定着していた。
トークライブをやるのにだだっ広いスペースは必要ないし、高価なPAやアンプもいらない。
ロフトのトークライブが絶好調と聞きつけ、全国から見学者がやって来た。彼らは「この規模でも大丈夫なんだ。スナックに毛が生えたような空間でもトークライブって出来るんだ」と一様に納得顔で帰っていった。
日本中に小規模のトーク空間が数多く生まれたのは、手前味噌ではあるが「ロフトが導火線となった」と自負している。