謎のベールに包まれていたジャニー喜多川氏の私生活
ジャニーズのルーツ編(16)
2019年6月18日、ジャニー喜多川氏は自宅で倒れ病院に緊急搬送された。脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血だった。所属する多くのタレントが病室を訪れ回復を祈ったが、7月9日、永眠した(享年87)。
1962年、事務所名となった4人組アイドル“ジャニーズ”に始まった男性アイドルを次々と送り出し芸能界に新たなジャンルを確立した希代の名プロデューサーだった。
さまざまなメディアが連日にわたり、足跡と功績を称えていたなか、7月11日付の朝日新聞「天声人語」に目が留まった。
「これほど名を知られていながら、これほど素顔を知られぬまま旅立った人も珍しいのではないか。訃報の写真のジャニーさんは、帽子をかぶり、サングラスをかけている。表情も年齢も読みとりがたい」
写真とは2011年、「世界で最も多くのコンサートをプロデュースした」としてギネス記録を受賞した際、メディアに配られた顔写真だった。ジャニー氏の50代ごろに見ていた精悍な素顔との違いにちょっと驚かされた。