コロナ禍でテレビの凋落が加速…花形ギョーカイは死屍累々

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 コロナ禍と緊急事態宣言の延長で、テレビ業界もアップアップだ。民放各局は軒並み4月からの制作費大幅カットを決めた。平均10%というから現場からは悲鳴が上がる。

 皮肉なのは、もともと斜陽のテレビの存在感が、そのテレビによって薄れゆくスピードを加速させていることだ。

■やばいよ、やばいよ

 ニュースや情報番組が「新型コロナの感染確認7000人超、3日連続で過去最多更新」などと、都道府県発表の数字を垂れ流し、「やばいよ、やばいよ」と朝から晩まで、視聴者の恐怖心をあおっているのは周知の通り。

「やばいよ、やばいよ」とやるのは、視聴者を注目させるためだ。一秒でも長くチャンネルを替えさせないことによって、広告出稿につなげる。そういう感覚で仕事をしてきたし、それがテレビマン的に正しい時代もあった。

 たとえば地震があると、被災地に飛んで、崩落した家屋とか、最も被害が深刻な場所を探して、ニュースでクローズアップする。実は、たまたまその家だけひどく傾いていて周りの家は持ちこたえていたとしても、それは映さない。バラエティー番組はすべてやらせだが、ニュースも似たようなものなのである。

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