百恵さん武道館ラスト 三浦友和が来ているに違いないと…
先日、あの山口百恵さん(62)のコンサート映像を目にした。1980年10月5日の百恵さん最後のコンサートが昨年10月にNHKBSで放送されたが、見逃した人も多かったようで大きな話題になり、先月末にNHK総合で再放送された。僕もそれを見たというわけだ。
さすがだと思ったのは、この放送の影響だろうが、ずっと以前に発表されたオリジナル版のラストコンサートDVDが「オリコン週間DVDランキング」で8位(2月15日付)を獲得。10年7カ月ぶりにトップ10入りを果たした。
「いや、やっぱり凄いなあ」とテレビ局のスタッフやラジオ局のディレクターに話しかけたら、「もの凄い人気だったという知識はあるし、たまに1曲だけ見たり聞いたりするけど、生まれる前に引退していたので」という返答が多かった。
ラストコンサートから40年……、時間が経過しているのだと実感させられた。リアルタイムで見ていたのは、50代以上の世代ということになる。
しかし僕は、鮮明に覚えている。ちょうどスポーツ紙の記者として就職したばかりで、芸能面担当の記者が手分けして行った、日本武道館のラストコンサートの取材に加わっていた。一番下っ端の僕は、彼女が最後の曲を熱唱した後、マイクを置くシーンを見ることもなく、武道館の外にいた。コンサートが終了し、取材陣も次々に帰社する中、僕は最後まで様子を見ていた。出入り口が多数ある武道館で機材の搬出が始まっていたが、一カ所、怪しい雰囲気の出口があり、そこを見張っていた。婚約者の三浦友和が来ているに違いないと察知したのだが、同じ思いだろう、カメラマンが、他に2人いた。