デビュー前から続く五木ひろし先輩との不思議な「ご縁」

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 五木ひろし先輩と久しぶりにお会いして、お食事をしました。五木さんはお酒を飲まないので、案外飲む私は気をつけながらも、お食事をして懐かしい話やらたくさんお話をしました。

 今から40年以上前、私はまだデビュー前にNHKの“昼のプレゼント”という、のちに「ミソラ発言」をやらかしてしまう生方恵一アナ司会の人気の生放送に出演。素人が参加したお笑いコーナーで途中ネタを忘れ、おぼん・こぼんさんや生方さんが「わー、大変だぁ」「思い出せー」「なんとかしろー」などと盛り上げてくれてその日のゲストの五木さんも聖子ちゃんも大爆笑。なんとか続きを思い出し、それが逆に面白かった、ということでチャンピオンに。

 それをたまたま見ていた制作会社のプロデューサーにスカウトされて本格芸能界入りし、ドラマデビューとなった。だから私はその日のことは今でもよく覚えていて、そこにいた全員に感謝している。特に五木さんはその頃既に“よこはま・たそがれ”“長崎から船に乗って”“ふるさと”“夜空”と大ヒット曲を連発の大スターだったのに、終了後、その日の出演者はプロも素人も全員同じ1枚の色紙に記念サインを入れることになっていて、恐れ多いことにスタジオ外の廊下のベンチに並んで座り、サインペンのキャップを開けて「一緒に書こう」と言って渡してくださったのだ。なんと優しい。

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