ビートたけしと島田洋七を最初に引き合わせた人物とは?
結局やすし師匠は食堂に戻ってこず、2人は店を出て駅に向かったそうです。しかし最終電車は出てしまった後でした。
「たけしが『いくら持ってる?』って俺に聞くから『400円』って言うてん。そしたら『なんだ、400円しか持ってないの?』って言うから俺が『北野君は?』って聞いたら『700円』って。変わるか!」
漫才ブームが来る前とはいえ2人の所持金が1000円なかったとは衝撃です。お金のない2人はタクシーに乗ることもできず東京方面を目指して歩いたといいます。
「4時間半ぐらい歩いたよ。それで始発の時間になったから電車に乗ってホテルに朝方帰ってん。そしたらチェックアウトの時にやすしさんと会ったのよ。それで俺が『きのう、やすしさんが俺らを置いて帰ったから。あの後大変でしたよ』って言うたら、『元気でなによりやがな』って。やすしさん、言いそうやろ(笑い)。それで『ほんならな』って、どっか行きはったわ」
洋七師匠は、たけしさんと一緒に歩いた4時間半がなければ仲良くなっていなかったかもしれないといいます。