「ミナリ」ユン・ヨジョンが韓国人初アカデミー助演女優賞
「ブラッド・ピットにやっとお会いできました。映画撮影中どちらにいらしたのでしょうか?」
■ブラピが製作陣
4月26日午前(日本時間)、米ロサンゼルスで行われたアカデミー賞授賞式で、助演女優賞を受賞し、プレゼンテーターであるブラッド・ピットに促され舞台に上がった韓国人俳優ユン・ヨジョン(73)は、開口一番にそう言い放ち、会場の笑いを誘った。ブラッド・ピッドは彼女が出演した映画「ミナリ」の制作会社プランBエンターテインメントの設立者でもある。
助演女優賞は韓国人初、アジア人としては2番目(初のアジア人は日本のナンシー梅木、1958年)の快挙となる。
映画「ミナリ」(「芹=セリ」という意味)は、1980年代に米国へ移住した韓国移民の家族を描いた作品。もともと独立映画の規模で作られた映画だが米国でヒットし、アカデミー賞の監督賞、作品賞、助演女優賞、主演男優賞、脚本賞、音楽賞にノミネートされていた。
ユン・ヨジョンは「ご存じの通り、私は韓国から来ました。名前はユン・ヨジョンです。多くの外国の方が私を『オ』、『ヨ』あるいは『ジョン』と呼びます。私の名前はヨジョン。ヤジョンではありません、ヨジョンです。でも間違ったとしても、今日は許します」とジョークを交えながらスピーチし、会場からは度々笑いが起きた。