藤島メリー泰子さんは「アイドルがいかにスキャンダルに弱いか」を熟知していた
元ジャニーズ関係者から「恋愛は人気も仕事もなくなりますよ」「結婚したいなら、うちの事務所を辞めてからにして」と昔は諭していたという話を聞いた。それでも熱愛報道が出れば拡散しないように対策を講じ、最小限のダメージにとどめてタレントを守った。東山の言う「厳しいマネジャーであり、優しい母親でもあった」一面だったと思う。
メリー氏には別な顔もあった。弟の故・ジャニー喜多川氏が育成したタレントをメリー氏がマネジメントする。主たる現場のテレビ局に出向き人脈を築いたと聞く。
「局の幹部になった人も当時は現場にいた。メリー氏は一緒に仕事をしながら人脈を着々と築いたと思う」(テレビ関係者)
事務所が大きくなるにつれ、メリー氏は現場を離れデスクで司令塔として指揮した。10年以上前だったが、こんな話を聞いた。
「今、私から出向いてお願いする人はほとんどいない」と言っていた。たまに息抜きに出かけるのは、そば屋や焼き鳥屋。
「見た目はごく普通のおばさん。違うのは高級外車に運転手を待たせていること(笑い)」と店主に聞いた。