フジ月10綾野剛「アバランチ」に「ザ・ハングマン」の既視感…好発進も急失速の恐れ
「綾野さんのダークヒーローは確かにハマり役だし、高橋さんのアクションもいいですが、序盤を見る限り、“令和版ハングマン”でしたね」と、テレビコラムニストの亀井徳明氏は指摘する。
「ザ・ハングマン」は、1980年代に一世を風靡。時代劇“必殺”シリーズの現代版で、元警察官であるメンバーがそれぞれの特技を生かして悪を追い詰め、ラストには公の場にさらして社会的生命を抹殺するというのがお約束だった。
前出の亀井氏は「昭和のテレビ好きオジサン層と、綾野さんのファンの心をつかんでの好発進。ただ、毎回このパターンかと思って離脱してしまう人も少なからずいそう」と、こう続ける。
「一見チャラいけどめっぽう強い主人公、美人の武闘派、PCの使い手、職人肌のベテランというメンバー設定自体、使い古された感は否めない。PCのデータを読み込むところで敵が迫る描写なんかも、確かに既視感しかありません。その分かりやすさにハマる層もいれば、見切ってしまう層もいる。ですが、序盤ではあえてベタにしておいて、中盤以降にとんでもない展開が待っていると期待しています」