グループから個人活動にシフト…キンプリ永瀬廉の成功に見るジャニーズ事務所の狙い
韓国の7人組グループ“BTS”はデビュー当初からグループで「世界制覇」を合言葉に猛レッスンを続け、念願のグラミー賞ノミネートなど世界レベルに至った。スポーツの世界ならサッカーなど団体競技で世界一を目指した結果に匹敵する。
日本では故ジャニー喜多川氏が「いずれブロードウェーの舞台に」という夢を持ちアイドルグループをつくり出した。日本でブームをつくり、アイドル王国を築いた。
光GENJIぐらいまではグループ活動を主体に活動していたが、SMAPから徐々に俳優やタレントと、個人の活動との二刀流に変わっていた。サッカーと柔道を兼ねた選手のようなものだが、やがて二刀流を定着させる土壌をつくった。
あくまでもグループで世界進出にこだわったBTSと、ソロ活動で各ジャンルに進出したジャニーズとの違いがいつの間にか鮮明になった。
ジャニー氏から滝沢秀明氏に継承されたジュニアの育成も二刀流の強化が顕著に見られる。
「ジャニーズはグループ活動を主体に個々の才能を見いだしていき、将来の個人活動の基盤を見つける。それが今年から導入した22歳で活動終了制度。グループは俳優やタレントで活躍するための手段的な要素になってきている」(芸能関係者)