大泉洋に大仕事が次々と!NHK大河「鎌倉殿の13人」でも際立つ陰と陽
大泉洋が大車輪! 9日に始まった好評の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源頼朝を演じ、その前には2年連続で紅白の司会を務め、12月に世界同時配信されたネットフリックスの「浅草キッド」は人気ランキングの国内トップに。現在、48歳。50歳を前にした大泉に風が吹いている。紅白で見せるひょうきんさと暑苦しさが大泉の素の持ち味なら、ドラマの大泉は陰と陽とか、動と静をうまく使い分けるカメレオン俳優だ。
「鎌倉殿」は伊豆で流人として過ごす頼朝と初代執権北条時政の息子、後に2代目執権となる義時が中心に物語は進む。頼朝は「戦は苦手」とみやびで穏やかな性格。北条時政の娘・政子と蹴鞠(けまり)に興じる一方で、息子が平家方に殺されたと知らされるや、打って変わって「許さん」とすごむ。頼朝には後に2代目執権となる小栗旬演じる主役の義時が仕えるが、義時が頼朝や時政の顔色を見ながらオロオロすることで、大泉の頼朝がより際立っている。
「浅草キッド」はビートたけし原作の浅草フランス座を舞台にした、ツービートが世に出るまでを描いた作品。監督・脚本は劇団ひとり。たけしを柳楽優弥、師匠の深見千三郎を大泉洋が演じている。深見が弟子を「この野郎!」とどやしつけるが、「この野郎」はたけしの口癖ではなく、師匠からの引き継いだ芸と納得。また、深見の突き放しながら弟子を育てる姿は愛情の裏返しで、その師弟関係がなんとも昭和っぽくて親しめる。深見が「笑われるんじゃないぞ、笑わせるんだ」と早口でまくし立てる姿は動の大泉の真骨頂だろう。