世紀の駄作「大怪獣のあとしまつ」の後始末 東映・松竹が共同配給も公開直後から酷評炎上

公開日: 更新日:

「つまりはたから見れば、ゴジラを日米で大成功させた東宝への対抗心あふれる企画だと感じられるわけです。だらしなくひっくり返った“大怪獣”の姿や、そのあとしまつで迷惑をこうむる側を主体にした点を見れば、やりようによっては相当挑発的な作品にもなりえた。せっかく初めて2社がタッグを組んだのですから、いっそその路線を突き詰めて“ライバル”を皮肉って笑いに変えるくらいの度胸があれば、一矢報いることもできたかもしれません。しかし実際は挑発どころか、中途半端に原発問題と重ねたりなど、原発事故を暗喩して社会派としても高評価されたシン・ゴジラの二番煎じのようなことまでやっている。“挑戦者側”の企画としては、あきらかに進む方向を間違えたように思います」(前田氏)

 類いまれなる駄作の刻印を押された記念碑的作品。国内興収ランキング初登場3位になったのがせめてもの救いだが、このままでは2社とも炎上の“あとしまつ”に悩まされることになりそうだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末