ちばてつやさん不屈の漫画家魂 連載再開に「が、頑張らなくっちゃ」
喉や持病の心臓の疾患で入退院を繰り返していた漫画家ちばてつやさん(83)が「連載再開」とブログに書き、ビッグコミックでの連載を25日発売号から再スタートすることを発表。「が、頑張らなくっちゃ」と決意を表明した。
タイトル「ひねもすのたり日記」はちばさん18年ぶりの作品で、満州で過ごした過酷な幼少時代からオールカラーで描く半生記。戦中、戦後の重く暗い世相のなか、数々の出会い、ときに半べそをかきながら向き合ってきた漫画家生活を振り返る。「あしたのジョー」などの名作の舞台裏もうかがえる。
「昨年夏ごろから息切れしたり、心臓の血流の低下があって入院。喉の腫瘍もあって、心配されましたけど、心臓の冠状動脈にステントという細かい金属の網でできた管を挿入する手術を受けることなど、淡々と報告し、ブログで書きつづっていました。最近は老犬ジローとの日々を写真つきで明かしたり、『生きてるだけで合格っ』とサインしたり、明るく前向きな姿を見せているんです」(出版関係者)
もともとは水木しげる氏の自伝エッセーマンガ「わたしの日々」の枠で、ピンチヒッターとして2015年にスタートしたもの。今回の連載再開は、何度倒されても立ち上がるジョーと同様の不屈さを体現しているようでもある。