インテリや高学歴の芸人にはもう飽きた!お笑いは「愛されるバカ」に限る?
「バカを隠す方がカッコ悪い」と大悟
インテリ芸人とか高学歴タレントとか、もういい加減に飽きた。そもそも上から目線が鼻につく。TBSには「東大王」という東大ブランドで荒稼ぎする番組があるが、あんな学力ひけらかす番組よりもよっぽど面白かったのが14日の「千鳥のかいつまんで教えてほしいんじゃ!」(TBS系)。
11月に放送された第1弾が好評で早くも第2弾。コンセプトは「おバカな千鳥にもわかりやすく」。言われてみればよくわからない疑問を専門家にかいつまんでわかりやすく説明してもらう。
オープニングトークで「バカを隠す方がカッコ悪い」と千鳥の大悟。一緒に学ぶのは出川哲朗やブラマヨ小杉、ロッチ中岡、錦鯉長谷川、そして高橋ひかる。「千鳥さんと同じくらいの理解力の方に集まっていただきました」という前置きがあり、「すごいメンバー。芸能界のコロコロコミック」と千鳥ノブに言われても全員ニコニコ。漫才でもバカ炸裂の長谷川、「あんまり頭よくなくて。去年の9月から読売KODOMO新聞を取り始めたんです」とおバカ界のニューフェースに期待が高まる。
出川、小杉、中岡、長谷川のすごいメンバー
最初の疑問は「岸田総理が『デフレ脱却』と言っていたけど脱却しないと何がヤバいんじゃ?」というもの。これに大悟が「脱却もなにも、デフレがまず……カタカナで書くっていうことはわかる」と言えば、出川は「デフレの意味はわからないけど、1個はっきり言えるのはインフレの逆ってこと」。「デフレとインフレがあるのはわかるけど、意味がわからない」と小杉。「いいとか悪いとかじゃない、デフレって……。僕、勘で言いましたけど」と長谷川。
エコノミストの永濱利廣が彼らにも理解できるように解説することで視聴者も自然と頭に入ってくるという流れ。
「千鳥に給料のデフレが起こってる」とノブが言えば、大悟も「確かにテレギャラ(テレビのギャラ)なんか全然上がってないもんな」と意味を理解した様子。
BIG BOSS新庄 錦鯉・長谷川とタメにビックリ
今回の目玉はスペシャルゲストに日本ハム新庄監督を招いて「監督はほかにもいるのになぜ新庄BIG BOSSばかりが話題になるんじゃ?」を解説。「僕、実は同級生同い年。タメ」という長谷川の発言に一番ビックリ。「一軍、二軍ってつけたくない。BIG組、BOSS組にしたい」とか「これからは顔を変えずにチームを変えていきたい」とキャッチーで見出しになるような発言が要因と、明治大学の斎藤孝教授が解説していた。
と、まあこんな調子でおバカたちの発言に笑わされているうちに、こちらも賢くなっているという夢のような番組だ。
考えてみればアホの坂田もジミー大西も昔からおバカは人々を楽しませてきた。インテリより愛されるおバカに限る!?