西島秀俊「オスカー候補」までの紆余曲折 “ルックス重視”の売り方に嫌気が差して…
■5年間の「テレビ出演禁止」を乗り越えて
テレビの連ドラのスケジュールは順調に入っていたが、ルックス重視のアイドル的な売り方には嫌気が差していて、「自分は映画がやりたくて俳優になった。稼ぎはそこそこでも映画の現場にいたい。このままだとテレビばかりで、映画に出られなくなる」と、毎日のように自問自答していたという。
筒井道隆(50)、石田ひかり(49)、木村拓哉(49)、鈴木杏樹(52)、西島という『あすなろ~』の共演者たちは、年齢が近いこともあって収録合間も撮影後も、仕事の話やプライベートの話で大いに盛り上がったという。
当時木村が住んでいたマンションに集まり、翌早朝から撮影があるにもかかわらず、朝まで話が尽きなかったこともあったようだ。
西島が特に影響を受けたのは、『SMAP』でアイドルの頂点に駆け上がりつつあった木村の存在だった。俳優としては4年程先輩になる木村の言葉に、西島が胸を打たれたことが度々あったという。