<161>遺言無効裁判の第1回口頭弁論で和歌山市へ…記者の入れ替わりを憂う
2020年の6月9日の午前10時から和歌山市の裁判所で、野崎幸助さんの遺言無効裁判の第1回口頭弁論が開かれることになっていた。私は前日の8日に南紀白浜空港に降り立つ渥美・松永両弁護士を迎えに行き、3人で田辺警察署に告発状を提出してから遺族のところを回り、和歌山市には夜に入ることにした。そうなれば、翌朝に開かれる遺言無効の裁判に間に合うから便利である。
■コロナ禍で予定変更
ところが、である。
「羽田ー白浜の飛行機が6月15日までコロナ禍で飛んでいないんです」
渥美さんから電話がきた。予想もしていなかったことで、私は慌てて親友を介して、田辺署に行く日を翌日に延ばしてもらうようにお願いすることになった。
裁判は朝10時からだったので、渥美さんたちは前日に関空から和歌山市内のホテルに入り、私は新幹線で大阪に到着後レンタカーを借りて、夜に和歌山市に入った。
和歌山市から田辺市までは100キロ近く。白浜空港が閉鎖されているため、1日で和歌山市と田辺市を往復しなければならなくなったが、高速道があるのでたいしたことでもない。