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吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<159>「業務に支障」「不利益を被る」情報公開を拒否する田辺市の言い分

公開日: 更新日:

 野崎幸助さんの遺産をめぐる裁判に1億8500万円もの巨費を投じる田辺市のやり方に疑問を持った私は、「市民オンブズマンわかやま」の事務局長・畑中正好氏に連絡を取った。彼は長年和歌山市でオンブズマンの仕事に従事しており、旅田元市長の不正を追及していた私とは古い仲間というか大先輩で、アドバイスをいただいたこともある。高齢になったので生まれ育った田辺市に居を移し、週に何回か和歌山市に通う生活を送っていたが、まだまだ元気いっぱいであった。

「裁判費用が1億8500万円って、これは由々しき問題やなあ」

 畑中さんは2020年5月の連休後に田辺市に対して裁判費用の内訳を明らかにするように情報公開請求を行った。しかし、コロナ禍の影響で、返答がきたのは6月下旬のことだった。

「裁判に支障があるので弁護士費用の内訳等は公開できない」

 想定はしていたが、弁護士との委託契約書を公開することは、弁護士の業務に支障をきたす恐れがあるという趣旨が記されていた。

「こんな小学生のような返答にはあきれてしまうよ。(田辺市は)腐ってるよなあ」

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