AKB48の3人が好演「ネオンキッズ」居場所のない少女たちの愛と葛藤
作・演出・出演は劇団鹿殺しの代表・丸尾丸一郎。初のオリジナルミュージカル書き下ろし作だ。
眠らない街・トーキョー。繁華街にそびえ立つ怪獣ビルの下の広場にたむろする若い女の子たち。家や学校、社会で居場所を失い、肩を寄せ合うように生きている。
彼女たちは「ネオンキッズ」と呼ばれ、広場でダンスを踊り、奇抜な服装で自由気ままに振る舞う姿がインターネットのSNSで発信され注目を集めていた。
そんな広場で3人の女の子が出会う。
ミユキ(岡部麟)は父のDVから逃れるために母と一緒に家を飛び出したものの、母もまた別の男に走り家庭崩壊。奨学金の返済のためにバイト漬けの生活をしている。
ミジカ(小田えりな)はテニスで将来を嘱望されながらもケガで夢を絶たれ、今は派遣会社のコンパニオンでその日暮らしをしている。トーコ(下尾みう)は裕福な家庭に育ちながら、母の過剰な期待に管理されるのを疎ましく思い、同じクラスの男の子(松浦司)と付き合うが母に知られて家出してきた。