AKB48の3人が好演「ネオンキッズ」居場所のない少女たちの愛と葛藤
彼女たちを受け入れる「表界隈」の少女たちだが、地雷(有田あん)がリーダーの「裏界隈」との派閥抗争は日常茶飯事。そんなある日、ネオンキッズを支援する自助グループ「夜光虫」のリーダー・アメヒコ(浅野康之)や謎めいた女(鷺沼恵美子)が彼女たちに近づいてくる。彼らの目的は何か……。
テンポよくスピーディーな展開と総勢15人の出演者によるダンス、歌が圧巻。
「裏表」グループの抗争は「ウエスト・サイド・ストーリー」のようでもある。
ダイナミックでスタイリッシュな振り付け(辻本知彦)とヒップホップ、ラップからバラードまで多彩な音楽(伊真吾)が舞台を華麗に彩った。
物語のモチーフは、昨年、新宿・歌舞伎町で起きた15歳少年によるホームレス暴行事件で世間の注目を集めた「トー横キッズ」と呼ばれる若者たち。
路上パフォーマンス出身の丸尾は、心に病を抱え、社会に居場所のない若者たちの気持ちに寄り添うように、その心象に焦点を当てた。
「周りにこんなにいっぱい空気があるのに、まるで水中にいるみたい。どうしてこんなに苦しいんだろう」