「ラジオの新帝王」パンサー向井の“新戦略” バズる要素とシュールな笑いは届くか
放送中、第94回米アカデミー賞で西島秀俊(50)主演の「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を獲得する吉報が入り、トレンドランキングは降下していったが、ラジオが上位になったことは関心の高さの表れといえる。
エンタメライターの伊藤雅奈子氏は「ラジオに興味のない若い世代へリーチする企画になりそうです」と、こう続ける。
「クイズ作家も兼ねる構成作家が番組スタッフに加入しているそうで、かつて『水曜日のダウンタウン』と『ラヴィット!』が遠隔操作を利用した大喜利のどっきりでコラボしたように、テレビとラジオのクロスメディアが期待されます。それが実現可能なのもTBSならでは」
番組内では専門家にインタビューするコーナー「シェアオフィスザ専門」も始動。初回のゲストは、写真を撮るときに人の前で横たわる謎の職種「横たわり師」。10分間も中身のない話を繰り広げたが、声の主はロバートの秋山竜次(43)。何の予告もなく、正体を明かすこともなく、秋山がさまざまな職種で活躍する人になりきる「クリエイターズ・ファイル」のラジオ版だ。
SNSのバズり要素やシュールな笑いなど新たな模索を始めた朝のラジオ。向井の腕前はいかに。