【追悼】葛城ユキさん“最後のコンサート秘話”…亡くなる10日前に車椅子で熱唱
歌手の葛城ユキさんが腹膜がんのため27日、都内の病院で亡くなった。73歳だった。パンチのあるハスキーボイスで、40万枚の大ヒットとなった「ボヘミアン」(1983年)などで知られた。
■元「フィンガー5」晃が明かす
葛城さんは、昨年4月にステージ4の腹膜がんと診断され入院。2度の手術を経て、今年5月17日に約1年ぶりに車椅子に乗った状態でステージに上がり復活したが、その翌週から体調が悪化。しかし本人の強い希望で、亡くなる10日前の6月17日、千葉で開催された夢グループ主催の「夢スター春・秋」コンサートに出演していた。
各界からの追悼の声がやまぬ中、長年にわたり、夢グループのコンサートなどで共演した元フィンガー5の晃(61)も悲しみに暮れている。
「千葉のコンサートでは本当に体が痩せてしまっていて。看護師さんも来ていて、本当は歌える状態ではなかったと思いますが、昼の部では車椅子に座ったまま、『ローズ』を歌いきった。まさに命をかけて、魂で歌うその姿に胸を打たれました。その日はそれで終わりの予定だったのですが、もう一度ステージに上がりたいということで夜の部にも登壇され、出演者とのトークに参加した。最後に共演していたロザンナさんが“私は奇跡を信じます。あなたは絶対に帰ってきます”と言うと、会場は大きな拍手に包まれ、会場にいた誰もがそれを信じていたのですが……」