【追悼】葛城ユキさん“最後のコンサート秘話”…亡くなる10日前に車椅子で熱唱
「晃ちゃん」もう少し飲もうよ
葛城さんは晃の1回り年上。同じ丑年の晃とは「お姉ちゃん」「晃ちゃん」と呼び合う仲で、弟のように可愛がられたという。
「お姉ちゃんは本当にお酒が好きでね。一緒に地方のコンサートで回っていると、ずっと一緒ですし、毎晩必ず飲むんです。石井明美ちゃん、桑江知子さん、ロザンナさん、三善英史さん、そして僕がだいたいいつものメンバー。お姉ちゃんはとにかくビール一本やり。3、4時間は普通で、長いときは7時間くらい。でもめちゃくちゃ明るくて楽しいお酒なんです。お姉ちゃんが他人の悪口を言うのは一回も聞いたことがありませんね。お開きになってホテルの部屋に戻っても、“晃ちゃん、もう少し飲もうよ”なんて電話がかかってきたりしました。いつも優しくて、周囲にこまやかな気遣いをされていた。一緒にカラオケに行って、僕がリズム&ブルースを歌ったら、歌い方を気に入ってくださって、お姉ちゃんのCDに参加させてもらったこともあります。とにかくパワフルで表現力はズバぬけていた。日本で最高の女性ロックンローラーだと思います」
■出演者全員に届いた手紙
千葉でのコンサートの後は、出演者全員に丁寧な手紙が届いたという。
「“夢コンサートに参加できたことは本当に嬉しかった。楽しかった日々は私の大切な宝物です”とつづられていました。僕は本当に尊敬していたし、可愛がっていただいた。昨日は一晩中、お姉ちゃんの歌を聴いていました……心よりご冥福をお祈りいたします」